上下の歯を噛み合わせた時に、上の前歯が下の前歯に深くかぶさっている状態です。

ほとんどはちょっとした癖や悪習慣などによるものですが、下あごの成長不足や高さの不足によって起こる場合もあります。癖や悪習慣には、うつぶせ寝、下唇を噛む癖、唇や周辺の筋肉を緊張させる癖などがあります。

5～7歳頃にスタートする一期治療で治療を行います。前歯4本（上2本・下2本）が永久歯に生え変わったタイミングが目安です。

取り外し可能な装置を夜間に装着して下あごの成長を促し、前歯の傾き改善などを行っていきます。同時に、悪習慣や癖の改善も必要です。

二期治療や成人矯正でも矯正可能ですが、抜歯が必要になる可能性が高くなります。治さずにいると、噛む力が低下したり、前歯の寿命が短くなる傾向があり、顎関節症リスクが上昇します。また、バランスが崩れることで顔がゆがんでしまうこともあります。

うつぶせ寝、下唇を噛む癖、唇や周辺の筋肉を緊張させる癖などを改善する必要があります。